湘南学院高校いじめ自殺未遂訴訟、上告を棄却

 神奈川県横須賀市の私立湘南学院高校に通っていた元女子生徒(現在19歳)が学校でいじめを受けて自殺を図り後遺障害が残ったとして、加害者とされる同級生や学校側に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁が2017年11月16日付で上告を棄却し、同級生や学校側の責任を認めない判決が確定していたことがわかった。

 自殺未遂事件は2014年、生徒が高校1年だったときに発生した。2014年5月に、それまで仲のよかった同級生4人の態度が突然変わり、無視されたり体当たりされるなどのいじめを受けた。

 生徒は5月19日に担任教諭に相談したが、教諭は取り合わなかった。

 生徒は翌5月20日に自宅で首つり自殺を図った。「同級生からいじめられた」とするメモを残していた。一命は取り留めたものの、寝たきりになるなどの重篤な後遺障害が残った。

 学校側は「同級生に不適切な行為はあったが、いじめとは断定できない」などとした。

 生徒側は2015年2月、同級生や学校側を相手取り、約1億2130万円の損害賠償を求める民事訴訟を横浜地裁横須賀支部に提訴した。

 しかし一審横浜地裁横須賀支部では「同級生の行為は期間が非常に短く、意地悪程度のものだった」として請求を棄却、二審東京高裁も一審判決を支持した。生徒側が上告したが、上告も棄却されたことになる。

 「期間が非常に短い」とかいっても、そんなものは不適切な行為を正当化する理由にならない。また「意地悪程度のもの」とあたかも「軽微」と印象づけようとしても、当人にとっては耐えがたい苦痛があったものではないか。

 いじめを免責するとも受け取れるような判決には疑問を感じる。

(参考)
◎「いじめ受け自殺図り障害」訴えの女性敗訴が確定 損害賠償認めず(産経新聞 2017/11/22)