部活動で常習的に暴力、中学校講師を停職処分:大阪市

 大阪市教育委員会は11月24日、指導していた男子バレーボール部で常習的に暴力や暴言を繰り返していたとして、大阪市立天王寺中学校(天王寺区)の男性講師(29)を停職3ヶ月の懲戒処分にした。

 講師は同日付で依願退職した。

 講師は2017年5月から10月にかけ、部員6人に対し、腹部を蹴る・頭をたたく・髪の毛を引っぱるなどの暴力行為を繰り返していた。「殺すぞ」などの暴言を吐いたこともあった。

 講師は他の教員らに「体罰」を目撃されないよう、他の教員がいない日や場所を選んでおこなっていたという。

 2017年7月には、講師が威圧的な指導をしているという苦情が学校側に寄せられたが、校長は講師から聴き取りをしただけで部員には聴き取りをしていなかったという。

 講師は2017年10月に部員6人を平手打ちし、その件で保護者が学校に連絡して、「体罰」・暴力が発覚した。講師は調査に対し「部を強くしたかった」などと話したという。

 「部を強くしたかった」から暴力や暴言という、あちこちで使い古された定番の言い訳である。このような行為は全く科学的な根拠がない。

 むしろ逆に、生徒の人格・尊厳を傷つける行為でしかない。「部を強くしたかった」という口実での暴力を引き金にした自殺事件や精神症状発症も、過去には多数発生している。

 しかも、他の教員に目撃されないような日や場所を選んでいたなど、自分のしていることに全く正当性がないことを自覚しているという傍証ではないか。

 このような指導者がまだ根絶されていないことに、闇を感じる。

 また校長についても、最初に被害の申告があったときにきちんと対応せず、3ヶ月間放置していたことにもなる。大阪市教委は校長についても同日付で文書訓告にしたという。「体罰」・暴力行為を軽く考えすぎなのではないか。

(参考)
◎大阪市教委 バレー部員6人に常習的体罰 講師を懲戒処分(毎日新聞 2017/11/24)
◎部活で体罰、教員に停職 大阪市立中バレー部顧問(産経新聞 2017/11/24)