生徒自殺未遂はいじめが原因:兵庫県の私立高校

 神戸市内の私立高校に通う女子生徒が2017年2月に自殺を図り後遺症が残っている問題で、学校が設置した第三者委員会が「生徒の自殺未遂はいじめが原因」「いじめと自殺未遂に因果関係がある」と認定する調査結果をまとめていたことがわかった。

 女子生徒は2年生だった2016年秋以降、同級生のグループから、机や椅子に大量の紙切れを貼り付けられたり、「学校をやめろ」「ブス」などと悪口を言われるなどのいじめを受けていた。

 生徒は2017年2月24日、兵庫県内の公園の石垣(高さ13メートル)から飛び降りた。一命は取り留めたが、頭部を骨折して3ヶ月入院した。事故直後には意識障害を発症し、2017年11月時点でも同級生から暴言を受けているという幻聴や幻覚に悩まされて治療中だという。

 第三者委員会の調査報告書では、「いじめがなければ自死に至らなかったのは明らか」などと指摘した。また机や椅子に紙切れが貼り付けられていた問題について担任教諭が「じゃれ合い」と判断して対応しなかったことも不手際と指摘し、学校側が対応していれば自殺未遂を相当程度の確率で防げた可能性があるとした。

 いじめが認定され、またいじめと自殺未遂との因果関係が認定されたのは、第一歩ではある。生徒の心身の一日も早い回復を願うとともに、いじめが起きても深刻な状況に陥らないうちに早期に解決する手法を検討していかなければならない。

(参考)
◎机に大量紙切れ、高2自殺未遂 第三者委「いじめ」認定(朝日新聞 2017/11/27)