青森県中1自殺:生前にいじめ訴えたとされるアンケートを学校が破棄

 青森県東北町立上北中学校1年の男子生徒が2016年8月にいじめを訴えるメモを残して自殺した問題で、学校側が生徒の生前に実施したいじめアンケートの結果が破棄されていたことが、11月30日までにわかった。

 いじめアンケートは2016年5月に実施された。生徒はその際に「いじめを受けている」と回答したとされる。

 両親によると、生徒がいじめアンケート用紙に記入する際、両親に「いじめアンケート用紙にどのように記入すればいいか」と相談していた。生徒は「いじめがあった」という選択肢にチェックを入れ、「椅子を蹴られた」「からかわれた」といった具体的ないじめの様態についても記入していたという。

 町は2017年3月に再調査委員会を設置し、学校側に対していじめアンケートの内容を照会したところ「不存在」とされ、破棄していたことが発覚した。破棄した時期についてははっきりしないという。

 学校側は「確認して内容に問題がなかったので破棄した」などと主張した。

 しかしこれは、文書・資料保存のあり方としてもおかしいのではないか。一般的にいっても、中学校3年間を見通した生徒指導のことを考えると、少なくとも生徒の在学中の3年間については資料を保管しておくべきではないか。

 しかもこの個別のケースでは、生徒の自殺という重大事態に直面したことで、生徒がいじめを訴えていたことを隠蔽しようと、証拠隠滅を図ったのではないかという疑いすら生じる。2016年5月にいじめアンケートに記入していたということならば、学校側はいじめを知りながら放置し、3ヶ月後の自殺に至ったことにもなる。これでは、学校側の責任が免れないと、証拠隠滅を図った――そう疑われても仕方がない。

(参考)
◎学校がいじめアンケート破棄 青森の中1男子自殺 遺族、被害を記載したと主張(産経新聞 2017/11/30)