学校図書館で計約100万冊廃棄・不明扱いに:大阪市立小中学校

 大阪市立小中学校(合計428校)で学校図書室の蔵書点検・整理をおこなったところ、2012年からの2年間で約100万冊が廃棄・紛失扱いになっていたことがわかった。

 内容が古すぎるとして廃棄処分になった本は少なくとも18万冊。「ソ連」記載がある地理の書籍や、現在では理科実験としてほとんど使用されてないアルコールランプでの実験手順を記載した書籍などが対象になったという。内容の古くなった書籍は一定期間をめどに新しい内容の書籍に入れ替えるように指導していても、放置されていた例も目立っていた。
 また少なくとも約82万冊が行方不明になり、未返却などによる紛失として蔵書台帳から外されたという。

 大阪市教育委員会は「管理がずさん」と認めた。一方で専任の司書が配置されていなく、学校図書室の書籍管理は、授業・学級担任その他校務と兼任の司書教諭が中心となっておこなっている現状がある。

 橋下徹大阪市長は大阪府知事時代、大阪府立高校での図書館の専任司書を廃止し、理科や家庭科の実習助手などと兼任にした経緯がある。このことを指摘されると、まるで現場の工夫でなんとかなるかのように激しい勢いで自己正当化をおこなっていた。(当ブログ2014/9/24『大阪府立高校図書館司書問題:橋下氏が反論』)

 府立高校と市立小中学校という条件の違いがあっても、人手が足りないという課題は全くの共通である。現場の努力という精神論に全てを片付けるのか、それとも抜本的に改めるのかが問われている。

(参考)
◎学校図書室、消えた100万冊…大阪市立小中校(読売新聞 2014/12/27)