豊田大谷高校野球部元監督暴行事件の初公判

 愛知県豊田市の私立豊田大谷高校の野球部監督(当時)・川上貴史被告(34)が部員に「体罰」・暴行を加えた事件で、暴行罪に問われた被告への初公判が12月24日に名古屋地裁豊田支部でおこなわれた。

 被告は平手打ちなどをしたことを認めた上で「指導の一環」として無罪を主張した。弁護側は「指導に反抗的な態度をとるなどした男子生徒に対し、けがをさせないようにたたいたのは正当行為。親もたたくことを了解していた」「立件の根拠になった医者の診断内容にも多大な疑問がある」などと主張したという。

 被告側の主張は、でたらめな居直りとしか言いようがない。「指導」を口実に暴力を加えることは「体罰」の典型例の一つであり、学校教育法でも明確に禁じられている行為である。また刑法でも暴行などの罪に問われ得る行為である。また、違法行為に相当する行為や、社会的通念に反する行為は、たとえ相手側との同意があっても法的には無効として扱われるはずだと記憶している。

 被告側の弁護の主張自体が矛盾しているし、「体罰」被害者を悪者かのように印象付けて自己正当化しようなどというとんでもない態度である。

(参考)
◎野球部員へ暴行「指導のため」 豊田大谷元監督の初公判(朝日新聞 2014/12/25)