橋下徹大阪市長、給食不評の原因を子どもと親に責任転嫁

 「冷たくておいしくない」など不評の大阪市中学校給食、打開のための「ふりかけ持参を認める」などの奇策が大まじめに議論された。

 橋下徹大阪市長は「中学校給食を導入した」と宣伝することが目的になっているようで、質の改善などまともに考えず、小手先の対応を繰り返して迷走しているとしか思えない。

 「選択制では利用率が低迷しているから、低迷の理由を改善せずにとにかく全員給食にすれば必然的に利用率が100%になる」「不満が高まると、冷たいおかずのことは放置して、ふりかけでごまかそうとする(当然のことながら、ふりかけではおかずを適温に温めることができるわけもない)」とは、もはや嫌がらせのレベルではないか。

 橋下市長は街頭演説で、以下のように述べたとか。

橋下は街頭演説で「給食はまずいとか、食べ残しが多いっていいますけど、栄養満点なんです。本当にボク、食べたけど、まずくないですよ。子どもたちもぜいたくでね、味が薄いなんていいますけど、親が悪い。親が食育やってくれ」としゃべっている。

(J-castニュース2014年11月27日『橋下大阪市長「ふりかけ論争」給食ではなぜNGなのか?「マズイ」「残す」の解決策』)

 大阪市の中学校給食は、提供直前まで10度以下の低温に冷やして保管される。18度前後で保管されて味付けも濃いコンビニ弁当や、常温ないしは保温容器で持ち運びしている手作り弁当よりも、保管温度がはるかに低い。冷蔵庫から出したてのような10度以下で保管されたおかずは、本来おいしく食べられるようなものでもまずく感じるのは当然だろう。しかも冷えたおかずだと、一般的には濃い目の味付けじゃないと食べられるようなものではない。薄味は適温でこそ活きるものである。

 おかずが冷たくて食べられないというのは、提供する側の問題であり、子どものぜいたくとか親の食育ではどうしようもない。だいたい、適温で食べるようなものを冷やして提供して食べさせるような不自然な行為が「食育」なのか。

 保管温度が決まっていること自体は、食中毒防止の観点からはやむを得ない。しかし弁当方式にこだわらずに自校調理方式にすることや、または給食センター方式、もしくはすでに自校調理での給食を提供している近隣小学校で中学校分も作る親子調理方式を導入すればいいことだし、弁当を出すにしても提供直前に温めなおす再加熱装置を導入すればいいことである。