「君が代」強制条例での団体交渉求める命令を不服として大阪市が提訴

 大阪市立学校で教職員「君が代」起立斉唱を強制する条例をめぐり、教職員組合が団体交渉を求めたことを大阪市が拒否したのは不当労働行為として、交渉に応じるよう命じた中央労働委員会命令について、大阪市はこの命令を不服として取り消しを求める訴訟をおこすことを決めた。

 大阪市会で11月28日、維新・公明・自民と、維新から脱退した無所属議員の賛成で承認された。OSAKAみらい(民主党系会派)と共産は提訴に反対した。議決を受けて、近く東京地裁に提訴するという。

 そもそも、「君が代」起立斉唱の強制自体が、思想信条の問題に関わるものである。「君が代」自体、歴史的背景や歌詞の意味を踏まえて賛同できない、外国ルーツなどさまざまな意見があり、少なくとも強要はなじまないものである。また強制することで、個人的には「君が代」は好き・ないしは特に何も思わないが、強制はおかしいという立場からの反対・批判意見も出されるようになった。

 このような背景があるものを、ひとつの価値観を一方的に押し付ける形で強制するのは、きわめて問題である。しかも団体交渉にすら応じない、応じないのは不当だと判断した命令の取り消しを求めるなど、重大な問題である。

(参考)
◎交渉命令取り消し提訴へ=君が代条例で組合側と-大阪市(時事通信 2014/11/27)