大阪市中学校給食「ふりかけ」持ち込み認める

 大阪市の中学校給食で食べ残しが相次いでいる問題に関連して、橋下徹大阪市長は11月26日、生徒がふりかけを持ち込むことについて、教育委員会が学校判断で認める方向で動いていることを明らかにした。

 前日11月25日の市長と教育委員らとの意見交換会で、中学校給食を残す生徒が7割にのぼっていることが議題となり、打開策として「ふりかけの持ち込みを認める」とする奇策が大まじめに議論された。教育委員会事務局側は「給食の基準塩分量を超える」と難色を示したが、話し合いを受けて学校判断で認めることを容認した。

 大阪市の中学校給食が不評なのは、単に味付けにあるのではない。もっと根本的な問題がある。食中毒防止の観点から、おかずは提供直前まで10度以下に冷やされることになっている。これはスーパーマーケットやコンビニの弁当の陳列棚の温度よりもかなり低い温度である。冷たい食べ物は一般的に、それなりに濃い味付けにしなければおいしくないと言われるが、給食は薄味が主体となっていることも不評に拍車をかけている。

 中学校給食を導入したと宣伝するためだけに、中身はどうでもいいとばかりに必要な設備導入を怠り、弁当形式のデリバリー給食を選択制でおこなった。しかし利用率が低迷したことで、強制的に全員喫食にすることで見かけ上の利用率をあげる策を取り、不満が拡大した形となった。

 大阪市では小学校では自校調理方式の温かい給食が出ることで、中学校給食とのギャップ、それに伴う不評が増大しているといえるだろう。

 他の地域では、自校調理方式やセンター方式などの場合もある。弁当方式の中学校給食でも、直前に温めなおす装置を導入するなどの工夫をおこなっている自治体も多い。しかし大阪市では根本的な改善策は取らず、子どもの好き嫌いや根性論のようにすり替えて、本質を全く見ないような「改善策」をとってきて状況を悪化させている。

 ふりかけの持ち込み自体は各学校で判断すればいいのだろうが、ふりかけで抜本的に解決するようなものでもない。ふりかけよりももっと根本的な問題にに目を向けなければ、状況は改善しない。

(参考)
◎ふりかけ持ち込み、学校判断に 大阪市の給食食べ残し(朝日新聞 2014/11/27)

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