大阪府教育長威圧発言問題、職員にもパワハラ発言か

 中原徹大阪府教育長が別の教育委員に威圧的発言をしたとされる問題に関連して、教育委員会に経過報告を求めるための大阪府議会の教育常任委員会が11月18日に開かれた。陰山英男府教育委員長は、中原教育長が教育委員会事務局職員に対しても不適切発言をしていた疑いが浮上していることを明らかにした。

 職員への不適切発言の具体的な内容はこの時点では公表しなかったものの、陰山教育委員長は「職員からも聞き取りをおこなったが、内容は戦慄すべきものだった」「複数件、重いもの、個人の人権にかかわるもので、心の傷が深い」と述べ、きわめて悪質な発言があったことを疑わせるものとなっている。

 教育委員への威圧的発言は、自分とは異なる意見を出した教育委員に対し、「誰のおかげで教育委員でいられるのか」など、教育委員会の仕組みを上意下達型にゆがめたうえに、知事の権力を背景とした、とんでもないものである。松井一郎大阪府知事は中原氏を擁護し、被害を受けた教育委員に対して「教育委員を辞めてもらってもいい」などと追い打ちをかけた。

 中原徹教育長は弁護士出身(現在は弁護士登録を解除している様子)。橋下徹・大阪維新の会代表の学生時代からの友人で、橋下氏が大阪府知事時代に大阪府立高校の公募校長に採用された。採用の際、河崎大樹・知事特別秘書(現在は大阪維新の会の大阪市議・次期大阪府議選予定候補、大阪市住吉区選挙区)が口利きをおこなったことも明らかになっている。府立高校校長時代は、卒業式の際の「君が代」斉唱の「口元チェック」をおこなって問題になった。橋下氏の後任として知事に就任した松井一郎大阪府知事は、橋下氏が率いる大阪維新の会の幹事長でもある。

 維新の会は教育制度について、トップダウン的な「改革」を図ろうとしている。また他の分野でも、一方的・恫喝的な対応も目につく。パワハラ発言が他の教育委員だけでなく、事務局職員にも及んでいることは、きわめて棄権なことである。

 この問題については、第三者委員会が調査をおこなっている。中立の立場でしっかりと調査し、問題点を徹底的に明らかにした上で、被害回復の措置と再発防止策を取っていかなければならない。

(参考)
◎中原・府教育長:別の関係者にも不適切発言疑い /大阪(毎日新聞 2014/11/19)

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