北星学園大学脅迫事件:関与した人物を特定

 北星学園大学(北海道札幌市)に対して朝日新聞記者出身の教員を名指しし、この教員が現役記者時代に従軍慰安婦報道に関わったとして辞職を要求し、従わない場合は大学関係者に危害を加えることをほのめかすような脅迫が相次いでいる問題で、北海道警は10月23日までに、関与した人物の一人とみられる新潟県在住の60代男を特定し、任意での事情聴取をおこなっていることがわかった。

 通話履歴から、この人物が大学に脅迫電話をかけた疑いが浮上したという。容疑が固まり次第威力業務妨害容疑で逮捕する方針だという。

 この事件は大学自治や学問の自由、思想信条の自由に深く関わる問題である。意に沿わないからといって、従わない場合は危害を加えることをほのめかしながら自分の要求を強引に飲ませようとするなど、あってはならないことである。

 大学としては大学関係者の安全確保に配慮しながらも、こういう行為には一切屈しないという姿勢を打ち出している。また大学自治の問題であると同時に、社会的にも民主主義や言論のあり方が問われる重大な問題であり、それを脅かすものにはしかるべき対応が取られなければならない。

またこの人物の単独犯というわけではなく、他にも犯人がいる可能性もあると考えられる。もし別の犯人もいるとすればすみやかに摘発するなど、早期解決を願う。

(追記)
北海道警は10月23日、この事件について、2014年9月に「爆弾を仕掛けてやるからな」などと脅迫電話をかけて大学側に不審物捜索などをさせ業務を妨害したとして、上村(かみむら)勉(64)=新潟県燕市新生町=を偽計業務妨害容疑で逮捕した。