顧問教諭の「体罰」で精神的苦痛受けたとして提訴:三重・津市

 三重県津市立美里中学校に通っていた女子生徒(2014年春卒業)が「所属していたバレーボール部の顧問から暴力や暴言を繰り返し受けて精神的苦痛を受けた」として、顧問教諭個人と津市を相手取り、約550万円の損害賠償を求めて津地裁に民事提訴していたことが、9月30日までにわかった。

 女子生徒は1年生だった2011年に入部したが、病気で部活動を欠席して通院したことについて顧問教諭から「おまえはすぐ休むから成長しない」などと暴言を受け、髪を引っ張られたり平手打ちされるなどの暴行を繰り返し受けた。

 2012年12月には静岡県での合宿中に平手打ちの暴行を受けた。津市教委はこの暴行を「体罰」と認定し、教諭を厳重注意処分にした。しかし教諭の暴言は収まらず、生徒は体調を崩して通院を余儀なくされるなどしたと訴えている。

 また学校側についても「両親と教諭の間で直接解決させようとするなど不実な対応をした」として、対応の不備を指摘している。

 津市教委は2012年12月の「体罰」の事実は認めたものの、常習的な暴言については「裁判で事実を明らかにする」として闘う姿勢を示している。

 顧問教諭の行為は悪質な暴行であり、「指導」とはいえないことは自明である。このような暴言に正当な根拠などあるわけもなく、感情的になっての嫌がらせ以外の何物でもない。生徒の主張を否定することは、生徒を「うそつき」呼ばわりして教諭の暴行を正当化するのと同じであり、ふさわしくない。

(参考)
◎部活で暴行、教諭を提訴 津の中学卒業生(共同通信 2014/9/30)