大阪府教委が学力向上対策を「強化」

 大阪府教育委員会は9月19日、全国学力テストの成績が低迷した府内の市町村を「重点対策市町村」に指定し、府教委指導主事の市町村への派遣や学校別の学力向上施策の策定などを実施すると発表した。

 市町村別正答率が全国平均より大幅に低い市町村や、前年度と比較して低迷傾向にある市町村を指定するという。小学校25市町村、中学校18市町を指定した。

 一般的に言えば、学力向上対策自体は場合によってはありうるかもしれない。しかし、具体的なやり方が問題である。

 学力向上策は、一度のテストの平均点だけを絶対視して平均点向上策にあてるというような、程度の低い話ではない。学力の概念をゆがめて、全国平均と比べてどうかとか、順位はどうかなど、学力の本質からみれば正直いってどうでもいいことに異常に執着して絶対視して振り回すことは、全国学力テストの実施や平均点公表にあたって指摘されている「競争と序列化」そのものである。

 平均点や順位の向上だけにとらわれると、過去問や予想問題・類題を繰り返し解くことで出題形式に慣れていかにうまく正答を導いていくかという、狭い意味でのテスト対策にしかならない。これでは本当の意味の学力向上にはならない。また狭い意味でのテスト対策に時間が割かれることで、通常の教育活動に歪みが生じることも予想される。

 学力向上というのならば、全国学力テストの平均点や順位を絶対視して一喜一憂するという、誤った発想をまず捨てるべきである。

(参考)
◎学力テスト:低迷市町村強化へ主事派遣 大阪府教委(毎日新聞 2014/9/20)