保育園の音がうるさいとして近隣住民が提訴:神戸

 神戸市東灘区の保育園をめぐり、近隣に住む70代男性が「保育園の音がうるさい」として、園を運営する岡山県津山市の社会福祉法人を相手取り、防音設備設置や慰謝料100万円などを求めて提訴していたことがわかった。

 この保育園は2006年に開園したという。原告は、地域の基準を超える70デシベル以上の騒音が発生し、家族の会話やテレビ、ラジオを聴くのに支障が出ていると主張しているという。保育園の活動で出る子どもたちの声や太鼓の音などは騒音で、工場並みの規制が必要と訴えている。

 保育園側は、「カーテンを閉めるなど配慮している」「園の周りを高い防音壁で囲むのは、子どもや近隣住民にとって健全な姿とは思えない」などと反論し、請求棄却を求めた。

 待機児童の問題が深刻化して保育園の需要が増加している一方、近年では近隣住民が保育園を「住環境を破壊する迷惑施設」とみなして建設反対運動などを起こす事例も報告されるようになっている。ついに提訴の事例が起きたのかと、残念な気持ちになる。

 子どもをのびのびと育てる条件があることは、次世代の社会づくりの基礎ともなる。裁判の判断次第では、そのことが揺るがされるような状況が生まれるのではないかと、気がかりである。

(参考)
◎騒音:「保育園の声うるさい」近所の男性が提訴 神戸(毎日新聞 2014/9/5)