神奈川県教委の実教出版採択妨害裏付ける文書

 神奈川県の「公正な教科書採択を求める県民の会」がおこなった情報開示請求によると、神奈川県立高校の教科書採択について、県教委が各高校に対して、実教出版の日本史教科書を採択しないよう求める文書を出していたことがわかった。

 この情報開示請求では、神奈川県教委が2014年5月14日に実施した教育課程説明会での、14校校長への復命書(校長らへの報告文書)が公開されたということである。

 『しんぶん赤旗』2014年8月17日付「神奈川県立高の教科書選定 教委の不当介入判明 “実教出版は採択しない。候補にあげることも不可”開示請求で文書」によると、以下のように指摘されている。

 これによると、川崎市内の高校は、県教委側の説明について「実教出版『高校日本史A』『高校日本史B』は採択しない。候補にあげることも不可」と報告。別の同市内の高校も「実教出版の日本史A、日本史Bは不採択にする。再考にならないよう候補にも載せないでもらいたい」としました。

 このことはかねてより現場教員の証言などで指摘されてきたが、文書の形で、県教委の介入が改めて裏付けられた形になる。

 明らかな不当介入である。実教出版の当該教科書では、国旗国歌法における日の丸・君が代の取り扱いについて「一部の自治体で強制の動きがある」と記述している。このことが気に入らないとした各地の教育委員会や右派議員が、採択させないように圧力をかける動きが生まれた。神奈川県でもその動きが生まれている。

 こういう介入は、すぐにでも中止すべきである。現場の教員が主体となって教科書を選択することこそが重要で、県教委が特定の教科書を排除するのは望ましくない。