福岡いじめ自殺事件から1年

 福岡県筑前町立三輪中学校でのいじめ自殺事件から、10月11日で1年になります。それを受けて『西日本新聞』が、10月9日付で特集記事を掲載しています。
ワードBOX 筑前町いじめ自殺 悲劇が伝えたもの 筑前町いじめ自殺1年<上>真相 いまだ見えぬ「なぜ」 親、生徒らに残る“影”―連載〔『西日本新聞』2007/10/9〕

 記事によると、真相究明を訴える両親に対して、学校はいまだに不誠実な態度をとり続けていることが読みとれます。「マスコミやインターネット・新聞でいわれている三輪中学校ではないことを知っているのは君たちと我々です…」と全校集会で発言するなど、事件を問題視する世論が悪いかのようにとれる責任逃れの態度をとった当時の校長・合谷智(ごうや・さとし)=校長職解任の上で研修措置=は、月命日に定期的に手をあわせに来るものの事件の事実関係について語ろうとはしないということです。また記事によると「権藤博文校長も「調査委の報告がすべて。真摯(しんし)に受け止めている。学校として真相解明に取り組むつもりはない」と話す。」と、合谷前校長の更迭を受けて就任した現校長も不誠実な態度に終始しています。組織ぐるみで事件を風化させたいという悪意すら感じます。
 「母親からの相談内容について、生徒の名誉を傷つけるような内容に一部捏造した上、クラスの生徒の前で捏造した内容を話す」「自殺した生徒へ『偽善者』『仮病』『うそつき』などと中傷する」「自殺した生徒が、本人が嫌がっているあだ名で呼ばれていたことを知り、クラスの前でそのあだ名を暴露した」などのいじめを繰り返した加害教師・田村伸一にいたっては、減給処分だけで済んだ上に11月まで休職となっています。『西日本新聞』が田村を取材しようとしたところ、取材を拒否されたということです。
 加害者の生徒についてもまともな対処はなされていません。それどころか、被害者の自殺後、加害者が被害者の棺の中をのぞき込んで笑っていた・「せいせいした」「別にあいつがおらんでも、何も変わらんもんね」などと暴言を吐いた・別の生徒にターゲットを変えていじめをおこなったなど、許し難い内容も多数明らかになっています。しかしそれにもかかわらず、加害者は不起訴処分となっています。
 学校側や加害者側は全くの無反省であることに、怒りが収まりません。真相解明は最低限の要求です。また再発防止策をとることや、いじめ加害者擁護体質の徹底的な除去・またいじめの背後にある間違った「解放教育」(=いじめ煽動・人権侵害)からの決別など、徹底的な対策がとられなければどうしようもありません。