LINEで中学生恫喝、維新府議の居直り

 LINEで中学生を恫喝した、大阪維新の会の山本景大阪府議(交野市選出)の問題。表向きは謝罪しているポーズを見せながらも、実際には居直っているとしか思えない数々の言動が続いている。

 山本府議はブログやテレビ番組の取材に対して、事件の経緯については、「中学生からLINE上で理由なく暴言を受けたので、そういうことは良くないという指導のために言い返したが、その時の言い方が不適切だった」と言わんばかりの内容を主張している。

 例えばこのブログエントリ『LINEについての報道について』(2014年8月12日)。これは「一部行き過ぎた点のみは謝るが、全体的にみれば自分は悪くない」と主張しているように読める。

 しかし「中学生の方からLINE上で暴言を加えた」という主張の真偽については、はっきりしない。むしろ山本府議が中学生に対していきなり「死ね」と書き込んでいたログのスクリーンショットがインターネット上にアップされていた。

 さらに山本府議は、「不正確な情報をリークした何者かのせいで新聞報道されたのは自分への名誉毀損」として、新聞社にリークした人物を氏名不詳のまま大阪府警本部に刑事告発したことや、テレビ番組でのコメンテーターの発言が人権侵害だとして、当該番組を放送したテレビ局に抗議したが却下され、BPO(放送倫理・番組向上機構)に申し立てをおこなったことを、ブログで記している。

 山本府議は「下校途中の生徒に「おごったろか?」と声を掛けて事務所に招き入れ」を「誤った情報」としている。声をかけたのも、事務所に招き入れたのも、ツイッター上で地元の生徒を名乗るアカウントで複数の証言がある。

2014-08-11 08:46:56
中3ときお祭りで山本けいにたい焼き奢ってもらったん懐かしい(^_^)

2014-08-10 13:57:31
いま思ったら学校に山本けいのLINEのスクショめっちゃあるやん!
前問題なった時にみんな学校に携帯持って行って先生のパソコンに繋いで山本けいとのトークの写真送ったわ!
その写真出したらまた問題なるんやろな(笑)

2014-08-08 18:57:11
朝みたときより、山本けいやばいやん(笑)
わたし、名前覚えられてるよ
中3んとき、事務所行ってアップルパイ食べさせられたな

 交野市教育委員会がおこなった申し入れでも、「中学生の下校時や塾の行き帰り時と思われる時間に、たこ焼きをおごった」「学校が寄り道や買い食いを禁止しているなか、貴殿は、下校途中の中学生を事務所内に呼び入れた」と指摘されていることである。

 「事実無根」というような理由があるとすれば、「声をかけて」「事務所に招き入れ」がそれぞれ別個に起きていた事案という揚げ足取り的な主張しか考えられない。しかしそんなささいなことは問題には全く影響しないことだし、それ以前にそれぞれの行為ひとつとっても問題である。

 最近、犯罪や問題行為を起こした人物が居直って「報道やそれを受けたブログなどは自分への名誉毀損」と主張して、気に入らない言論を弾圧して人目に触れさせないようにしようと恫喝するスラップまがいの行為をするケースが増えているが、そのたぐいで「報道にリークした者」を腹いせで恫喝しているとしか思えない。

 また山本府議は、2014年9月7日投開票の交野市長選に自分が出馬するという情報が流れたことから、出馬させないためにこのような情報を流されたとも主張した。

 山本府議の一連の主張は、児童・生徒への暴力行為やいじめ行為をおこなっていた教師が、事件が表面化した時におこなう言い訳・逆上しての揚げ足取りでの恫喝と共通する部分があると感じる。

 自分は「指導」のためにおこなったから正しい、一部行き過ぎがあってもそれは大した問題ではなく全体的には正当、その主張を通すためには存在しない相手の非をでっちあげる、事件を報じたマスコミや事件を指摘した者に攻撃の矛先を向ける、被害者やそれを利用した何者かが自分を陥れた、自分こそ人権侵害の被害者だ――と騒いで、被害者やその関係者・支援者を恫喝・威嚇して自分を有利にしようとするのは暴力教師の定番ではあるが、同じような人権軽視のメンタリティなんだろうか。

 また維新の会の対応についても問題である。山本府議は「2013年12月の時点で交野市から維新府議団に申し入れがあって事情を聴かれたものの、それ以降その話は出ていないし注意を受けた覚えもない。報道で問題になって、改めて聞くと、当時厳重注意処分になっていたといわれた」と主張している。山本府議個人を擁護する気はないが、これでは維新の会はこの事案を「大したことはない」扱いしていたということにもなる。

 被害者の子どもに二次被害を与えるような者が、大きな顔をするようなことはあってはならない。