寝屋川児童虐待死事件、最高裁では求刑通りの判決に修正

 大阪府寝屋川市で2010年、当時1歳だった児童を虐待死させたとして傷害致死罪に問われ、求刑10年に対して懲役15年とした一審・二審判決を不服として、両親が無罪を求めて上告していた事件で、最高裁第一小法廷は7月24日、求刑10年に対して懲役15年とした一審・二審判決を破棄し、父親(31)に懲役10年・母親(32)に懲役8年の判決を出した。

 この事案では、一審判決は裁判員裁判でおこなわれた、最高裁では「裁判員裁判といえどもほかの裁判との公平性が保持されたものでなければならず、これまでの刑の重さの大まかな傾向を共通認識としたうえで、評議を深めることが求められる。従来の傾向を変えるような場合には、具体的に説得力をもって理由が示される必要がある」「従来の傾向から踏み出した重い刑なのに根拠が十分示されておらず、甚だしく不当な刑となっている」と判断した。

 裁判員裁判を「感情的」かのように扱っているとも取れる判決となった。裁判員裁判のあり方の問題にも影響を与える妥当が、別の角度から見れば、児童虐待事案に対しての量刑についても影響を与えかねないことになる。
 今までの量刑が軽すぎたから、時代に合わせて変えていく必要があるととかんがえられるが、それが「不当」「根拠が充分でない」と扱われれば、前例を踏襲するような形になって今後の判決にも後ろ向きの影響を与える恐れがあるのではないだろうか。

(参考)
◎裁判員裁判の判決 最高裁が初めて取り消す(NHKニュース 2014/7/24)
◎虐待死:求刑1.5倍の判決破棄 求刑通りに 最高裁(毎日新聞 2014/7/24)