学力テスト採点で不正:東京都足立区

 東京都足立区で4月に実施した区独自の学力テストで、区立小学校1校が情緒障害の児童の答案を採点から外す措置をとっていたことがわかりました。

 足立区といえば、小中学校の学校選択制や、学校ごとの学力テスト成績発表などをおこない、学力テストによる弊害が大きく現れている地域です。また学力テストの成績によって、学校間の予算配分に差が出る制度も導入しています。

 学校間競争や学校選択制などの背景がある元、このような不正措置がされたことが明らかになったことは、少しでも平均点を向上させようと見せかけた工作の可能性もあります。
 学力テストと学校間競争・学校選択制とが結びついた最悪の形が、今回の問題だといえます。
 改めて、学力テストで学校間を競争させることの危険性を感じさせられます。

学力テスト:障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区〔『毎日新聞』2007/7/7〕
 東京都足立区教育委員会は7日、昨年4月に区が独自に実施した学力調査(テスト)で、同区内の小学校1校が保護者の了解を得ずに情緒障害などを持つ児童3人の答案を採点対象から除外していた、と発表した。区教委は「保護者に説明せずに不適切だった。申し訳ない」とコメントした。 区教委によると、問題が発覚したのは、区立全小中学校の小学2年~中学3年生を対象にした「足立区学力向上に関する総合調査」。
 3人はいずれも6年生で、2人は情緒障害で、1人は多動が見られる。普通学級に在籍しているが、週に何回かは別の学校の特別な学級に通っていたという。
 3人はテストを受けたが、「文章を理解する力が通常より難しい」などの理由から、校長の判断で採点対象から除外した。保護者へ説明しなかったことについて校長は「怠った」と説明しているという。3人の保護者のうち2人は校長の説明に納得していない。
 区教委は「児童に対する配慮」を理由に、学校名は明らかにしなかった。区内の全小中学校に対し、今年度実施された全国学力調査などで同様の行為がなかったかを調査する方針。【吉永磨美】

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