虚偽内容の貼り紙で児童を不登校に追い込む

 神奈川県小田原市立小学校で2006年1月、当時6年生を担任していた男性教諭(20代)が受け持ちのクラスの男子児童に対して「女子更衣室に侵入しようとした」と事実無根の内容を一方的に決めつけ、クラスのほかの児童が見ている前で該当児童の背中に「僕は、女子更衣室に侵入しようとして失敗したおバカさんです」などと書いた貼り紙を貼り付けて不登校に追い込んでいたことが、7月3日付の各紙webで報道されています。

 報道によると、事実関係は以下の通りだということ。

  • 同じクラスの女子児童が「男子児童が女子更衣室に入ろうとした」と虚偽内容を担任教諭に告げ口。
  • 教諭は事実関係を確認することなく男子児童を「女子更衣室に入ろうとした」と決めつけた。
  • 教諭はA4版の紙にサインペンで、「僕は、女子更衣室に侵入しようとして失敗したおバカさんです」と大書。
  • 教室でほかの児童がみている前でこの児童の背中に紙を貼り付け、児童をさらし上げる。
  • 児童はショックで登校できなくなった。
  • 後日、女子児童の告げ口が事実無根だとわかった。

 もちろん、仮に男子児童に濡れ衣を着せられた内容が事実だったとしても、教諭の行為は絶対にしてはいけないことです。しかも虚偽の内容、しかも「痴漢冤罪」のようなひどく不名誉な内容を一方的に認定され、教諭までも虚偽内容に加担してこのような人権侵害行為をおこなったという今回の行為は、教諭がいじめに加担していることに等しいことです。被害にあった男子児童の心の傷は、察するにあまりあります。

 告げ口した女子児童が何の目的で虚偽の告げ口をしたのか(男子児童へのいじめ・嫌がらせの一環なのか、それとも単なる事実誤認なのか、など)は明らかになっていませんが、少なくとも告げ口の時点でまともに事実確認をしていればこのような重大な人権侵害は起こらなかったはずです。

 今回の事件はきわめて重大な内容であり、懲戒処分の対象になってもおかしくなかったはずです。