「君が代」理由に嘱託教員再雇用拒否:原告側請求棄却

 卒業式の「君が代」の際に起立斉唱しなかったことを理由に定年後の嘱託教員としての再雇用を拒否されたのは違憲・違法として、東京都立高校の元教諭らが地位確認などを求めて東京都教育委員会を訴えた訴訟で、東京地裁は6月21日、原告側請求を棄却する不当判決をおこないました。

 「君が代」斉唱については個人の思想信条の問題であり、政府見解ですら「強制は望ましくない」としているものです。また卒業式での「君が代」の強要については、「学校行事は生徒の自主性を尊重するという趣旨が学習指導要領に書かれているにもかかわらず、行政が一方的に強要しようとしている」という点で、学習指導要領にも違反します。
 教師としての能力とは全く無関係の「君が代」を理由に再雇用を拒否するというのは、思想信条の自由を認めない不当行為です。「君が代」に関する個人的な態度のどこが、教師不適格の行為だというのでしょうか。暴力教師や生徒いじめ教師などの犯罪的行為よりも「君が代」不起立を重罪に扱う理由など、どこにもありません。
 また該当教師の教育活動の場を奪うことは、本人だけでなく同僚教員・生徒にとっても、換言すると東京都の教育全体にとって大きな損失です。こんな東京都の措置を「合憲・合法」とした判決は理解できないものです。

スポンサードリンク