いじめ加害者を不起訴処分に

 福岡県筑前町立三輪中学校いじめ自殺事件で、自殺した生徒へのいじめに加担したとして、暴力行為処罰法違反の非行事実で送致された加害者3人に対する少年審判が、6月18日に福岡家裁甘木出張所で開かれました。審判では、3人とも不起訴にする不当決定をおこないました。

 不起訴理由としては、更生に向けた措置が十分とられることが可能という判断があるとみられています。しかしこんな不起訴理由はでたらめ極まりないものだといえます。
 まず、学校や地域ぐるみでいじめを隠蔽・正当化しているという実状をかんがみると、不起訴での更生など全くの不可能です。不起訴にすることで、地域や学校ぐるみで加害者をかばい、加害者が自己正当化してつけあがるだけというのは目に見えています。
 このことは、「勝手に死んだのが悪い」「地域外の人間やマスコミと結託して騒いでいるのが悪い」かのように事実関係を根本からすり替えることにつながり、自殺した生徒や遺族に対する重大な冒涜・二次被害を与えることにつながります。
 この事件に関しては、少なくとも以下のおかしな点があります。
(1)いじめ加害教師・田村伸一が福岡県教委から懲戒免職処分を受けず、事実上無罪放免に等しいと言ってよい減給処分で済んでいること。
(2)警察も田村を「犯意がない」という理由を付け、刑事事件として立件できなかったこと。意図的ないじめ・暴力行為を「犯意がない」で済ませるというのもおかしな話だし、こういう理屈が通じるのなら、例えば不運にも交通事故を起こして逮捕される自動車運転手も多くいるが、そういう人こそ犯意がないのだから無罪放免にしなければならないでしょう。
(3)いじめ加害者の主犯格が責任を問われていないこと。
(4)学校や地域ぐるみでいじめ正当化・隠蔽工作をおこなっていること。
 人を死に追いやったような加害者連中が平気な顔をしてのうのうと生きている、こんな恐ろしいことはありません。県教委・警察に続いて裁判所までこのような加害者に甘すぎる措置をとるとは、いったいどうなっているのかといわざるを得ません。きわめて遺憾に思います。

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