大阪市立田辺中学校サッカー部「全裸ランニング」強要発覚

 「大阪市東住吉区の大阪市立中学校で2005年夏、サッカー部顧問教諭が部員らに対してグラウンドでの全裸ランニングを強要したことが発覚した」と、2007年6月12日に各マスコミで大きく報じられました。
 マスコミ報道では問題が起こった学校がどこかについては伏せられていますが、当方の調査によると、事件の現場は大阪市立田辺中学校と判明しました。

 事件の概要は、おおよそ以下の通りだということです。

 2005年の夏休み中のサッカー部の部活動中、ペナルティ・キック(PK)の練習をした。顧問を務めている男性教諭(48)は、「プレッシャーを克服する」と称して「PKに失敗したら全裸ランニング」と強要。PKに失敗した生徒数人が、実際に全裸でグラウンドを走らされた。
 事件翌日、保護者が学校に苦情を申し入れた。校長は事実関係を把握しながらも「サッカー部の顧問のなり手がいなくなる」などとして大阪市教委への報告を怠っていた。該当教諭は事件後もサッカー部の顧問を続けている。

 なんともひどい事件です。全裸でのランニングを強要するなど、該当教師のしたことは全く論外で、「体罰」であり悪質な人権侵害であることはいうまでもありません。だいたい、こういった内容を平然と発言し実行に移すという発想そのものが、教師として以前に人として許されるものではありません。
 また、校長が事件の報告を怠っていたことも悪質で、隠蔽ととれます。
 しかも事件のあった2005年夏という時期ですが、田辺中学校で事件が発生した直後愛媛県四国中央市で小学生女子バスケットボールクラブ監督が部員に裸でのランニング等をさせた事件や岡山県のおかやま山陽高校野球部監督が部員に全裸ランニングを強要した事件が相次いで発覚しています。両事件の加害者は、いずれも逮捕・起訴され有罪判決が出ています。
 このことから考えても、田辺中学校の問題に関しては、事件発生直後に同種のほかの事件が全国的に大きく報道されて激しい批判を浴びていたにもかかわらず隠蔽していたことで、校長の行為については同種事件と比較してもさらに悪質ではないかといえます。
 逮捕・起訴されても文句は言えないような悪質な犯罪的行為をおこなった教師に指導させるくらいなら、顧問のなり手がいなくなるほうが生徒にとってはよほどましです。「顧問のなり手がいなくなる(と、サッカー部を廃部することになる。ということはサッカー部員の希望をかなえられないことになる)」と一見生徒のことを考えているように見せかけながら、実際は生徒のことなど全く考えていない、事件隠蔽と保身の態度であることは明らかです。
 大阪市教委は事実関係を詳細に調査して、関係者の処分を含めた対応をするということです。加害教師についてはまず実名を公表すべきです。その上で加害教師の懲戒免職、また校長の校長職更迭など厳しい処分がとられてしかるべきケースだと考えられます。また大阪市教委として加害教師の刑事告発も検討してもいいと思います。