丸子実業高校事件:ライブドアPJニュースで特集

 LivedoorのPJニュースで『社会はどこまで狂うのか・・・自殺した生徒遺族に加害者が慰謝料の請求』という特集が、3回にわたって組まれています。
 長野県丸子実業高校(現在は「丸子修学館高校」に校名変更)のバレーボール部で発生したいじめ自殺事件では、自殺した生徒への遺族に対して加害者が逆切れでたらめ訴訟という、おそらく前代未聞の状況が発生しています。その事件の背景を追っています。

 事件の背景を記者が追っていますが、「母親は別の問題について警察に相談していたが、警察は母親に対して悪い印象を持っていた」「学校のいじめ隠蔽体質」などの複合を指摘しています。
 これらの背景が重なり、「異常な母親の言動を苦にした自殺」と問題を容易にすり替える土壌ができたのではないかといえるでしょう。しかし実際には、事件の流れをていねいに追うと、自殺した生徒はいじめを苦にしていたことがわかります。
 丸子実業高校のバレー部関係者自身が、ハンガーで頭を殴るなどの暴力行為があったとは認めています。しかしこれらをいじめではないと強弁しています。彼らにとっては「この程度のこと」なのかもしれませんが、一般的にはどう見てもいじめです。彼らにとっては、すべてを母親の行動のせいにしておけば都合がよいのかもしれませんが、それは逆恨みというものです。自分にとって都合がよいかどうかではなく、事実かどうかが重要です。加害者がしたことは、いじめであることは疑う余地もありません。
 いじめ加害者が開き直って被害者に二次被害を与えるというケースは、残念ですがよくあることです。しかしでたらめ逆告訴にまでいたることは、おそらくこの事件が初めてでしょう。記事では、逆切れでたらめ逆告訴の理由についてこう推測しています。

 逆告訴に踏み切ったバレー部員らの代理人である神田栄子弁護士は記者の取材に対し、「この事件が、いじめが原因であるようにマスコミによって言われてしまったことからマスコミに不信感を抱いているので、ノーコメントとする」と回答した。したがって、さまざまな疑問に関しては推測するしかない。
 いちばん容易に想像できる答えは、このバレー部が全国屈指の強豪であることだ。今年も、丸子実業高校は全国大会に出場しており、3回戦まで進出している。この出場権をむざむざ捨てたくない、という思いが逆告訴に踏み切らせたと考えるのは、ごく自然な成り行きだろう。
 「訴えられて判決を待つばかりでは、バレー部は出場を辞退して当然と言う世論が高まる。そこで、その告訴内容が不当だと逆に訴えることで、現在係争中でありどちらが悪いかわからない状態を作る。そうすれば出場することができる・・・」このような発想でなければ、同時並行的に逆告訴が行われている状況・全国大会の出場を辞退しない状況は説明できない。

 確かにこの推測は、大半が当たっているのではないかと思われます。いじめ加害者特有の陰湿さに加えて、体育会系の一部にある「競技実績さえあれば何をしてもいい」という勘違い体質まで加わり、丸子実業高校バレー部関係者は「変な人が騒いでいるために部活動がじゃまされている」という集団妄想を抱いたのではないかという印象を受けます。
 しかし一般的な感覚でみれば、「変な人」は母親のことではありません。バレー部監督・宮坂俊樹といじめ加害者のことです。いじめ加害者は他人をいじめても良くいじめがばれると逆恨みして被害者面、いじめ被害者が泣き寝入りしなければならないというのは、常識的に考えれば全くおかしなことです。バレー部関係者が怒りの矛先を向けるのなら、それは母親ではなく、自殺した生徒をいじめた者にこそ向けられるべきです。
 いずれにしても、裁判が公正に審理されることを願い、またでたらめな逆告訴を起こした監督宮坂および加担した生徒の主張はすべて退けられるべきです。

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