福岡県弁護士会、「体罰」で福岡市立中学校に警告

 「学校で『体罰』が容認されて放置されている」として、福岡県弁護士会が福岡市立平尾中学校(中央区)と福岡市教育委員会に対して、再発防止のための警告をおこないました。学校側は指摘された内容について、「体罰」ではないとしているということです。

 「体罰」の内容は、確認されただけでも、いずれも「忘れ物をした」として、社会科教師はげんこつを加える、数学教師は腹筋30回を強要、体育教師はスクワット300回を強要するというものです。
 学校側はこれらについて「体罰」ではないとしています。しかしこれらの行為は、典型的な「体罰」です。どう考えても正当な行為ではありません。
 2006年6月頃、学校でおこなわれている日常的な「体罰」被害を保護者が訴えましたが、学校側は「体罰」ではないとして相手にしませんでした。学校側が無反省で対策をとろうとしないことから当然「体罰」は続きました。困った保護者は2006年9月に福岡県弁護士会に人権救済申立をおこないました。
 弁護士会の調査により、3人の教師の「体罰」が確認されました。調査後社会科教師と数学教師は「体罰」を中止していると報じられています(この手の教師は、ほとぼりが冷めた頃に再発させる危険性の方が高いですが)。しかし体育教師は、調査後も「体罰」を続けているということです。
 そういう経過があり、今回の警告にいたったということです。弁護士会はいずれの行為も「体罰」と認めた上で、学校側の態度について「『体罰』への認識不足ははなはだしい」としています。
 当然のことながら、学校の行為は全くの問題外であり、警告は妥当です。
 同時に、訴えた保護者へ逆恨みして攻撃する輩が現れるのではないか、ということがひどく心配です。ただでさえ「体罰」関連は、「体罰」を擁護する輩が多く現れた上に、そういった輩が被害者に対して下劣な攻撃をおこなって二次被害を与えるという例が多くあります。
 ましてや発生場所は福岡です。福岡では教師による暴力・人権侵害事件も多いですが、それらに対する逆恨み攻撃の陰湿さも群を抜いています。
 「体罰」で生徒を殺した教師が福岡県の私立高校にいました(1995年)し、「体罰」で児童を自殺に追い込んだ教師も北九州市の小学校にいました(2006年)。それらの事件について、加害者を擁護し被害者へのひどい中傷がありました。
 また福岡市立小学校教諭・林田真二のように、特定児童に対して人種差別的児童いじめや執拗な暴行をおこないながらも開き直り、自分を「うそつき親子とそれに同調したマスコミの被害者」と描き、事実をゆがめて被害者を「うそつき」呼ばわりする書籍まで出して被害者をさらに攻撃する(こんな書籍こそ、うそつき教師とそれに同調した出版元による、被害者親子へのマスコミ被害というしかありません:事実をろくに調べずにその本を鵜呑みにした輩が当サイトを攻撃するケースも増えているくらいだから、当事者への攻撃はもっとひどいものであることが予想できます)、とんでもない教師までいました。
 人権救済申立をおこなった保護者の行為は正当であることは、いうまでもありません。悪いのは明らかに、「体罰」を繰り返し、しかも全く反省していない学校です。
 この手の事件で「体罰」を肯定し学校を擁護する立場のものは、「マスコミに報じられたことは学校攻撃。マスコミと組んで学校を攻撃している」という妄想に基づいて系統的に攻撃を加えるという共通のパターンがあります。そのパターンは、「共通の対応マニュアルでもあるのか」と思うほどに、どの事件でも共通しています。
 しかし、そもそも「体罰」さえ起こさなければ、また初期のうちにきちんと対応しておけば、弁護士会が警告することもなかったわけですし、マスコミ報道される事態にもなりませんでした。「体罰」、すなわち無法行為をおこなっておきながら「社会に広く知られるのが悪い」と逆恨みするくらいなら、最初から無法行為をおこなわなければよいだけのことです。
 申立をおこなった保護者への攻撃は防がなければなりません。申立をおこなった保護者を攻撃するものがいるとすれば、その人物は暴力・人権侵害肯定者と見なされても仕方ない存在だと厳しく指摘しなければなりません。