おかやま山陽高校野球部元監督に有罪判決

 岡山県浅口市の私立おかやま山陽高校の野球部で、部員に対して暴力や全裸でのランニング強要を繰り返したとして、強要と暴行の容疑で逮捕・起訴された元監督・池村英樹(36)に対して、岡山地裁倉敷支部は3月23日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を出しました。

 有罪判決自体は当然です。しかし本来ならば実刑に処すべきで、執行猶予は軽すぎるのではないかといえます。
 ひとつはこの事件と相次いで発覚した類似事件である、愛媛県四国中央市の事件との対比。この事件もクラブ指導として児童を裸にしたり暴力を繰り返した事件で、バスケットボールクラブ監督を務めていた人物・尾崎靖雄が加害者となり、被害者は女子小学生。この事件では尾崎に懲役5年の実刑判決が出ています。それと対比すると、池村への判決は軽いのではないかと思います。
 もう一つ軽すぎると感じる理由。それは公判中の池村の主張。暴力や全裸ランニングの事実関係そのものは認めながら、そういう行為におよんだ理由について「正当な指導」かのように描いていること。とりわけ暴力については「学校教育法に認められた正当な懲戒権」などと主張したとのこと。どこをどう読めば暴力が正当になるのか。開き直りにもほどがあるとしかありません。池村とその弁護側の主張は、犯罪を犯しながらも「問題視する方が悪い」と言っているようにしか聞こえません。
 「体罰」・暴力容認の雰囲気に警鐘を鳴らす意味でも、もっと踏み込んだ判決が望まれました。検察当局が「執行猶予は不適切」と判断して控訴するかどうかについては不明ですが、少なくともこのような事件が二度と起きないような雰囲気を社会全体に作っていくことが求められているといえます。