教師からの暴力で自殺と遺族提訴:北九州市

 今からちょうど1年前の2006年3月16日、北九州市立青葉小学校5年生の児童が、担任の女性教諭(自殺事件直後の2006年3月末に依願退職)からの暴行を受けた直後に自殺する事件がありました。一周忌を直前にした2007年3月15日、「教師の『体罰』とそれを見過ごした学校側の対応が問題」として、北九州市を相手取って訴訟を起こしました。

 この教諭は日常的に暴行・「体罰」を繰り返していたということです。自殺事件当日も、「別の児童の頭を殴った」として教師が一方的に胸ぐらをつかんだり押し倒すなどの暴行を執拗に加えていたということです。自殺に追い込んだのは教師の暴行以外に考えられません。実質的に教師に殺されたようなものといっても過言ではないでしょう。
 「事実を知りたい」というのは、遺族として当たり前の願いです。しかし、同級生に口封じをおこなったり、調査資料の破棄を命じたりした、そんな最低限の願いすら踏みにじる北九州市教委の対応は、断じて許されるものではありません。また、報道されている内容以上に悪質な行為を北九州市教委がおこなっているおそれも高いと考えられます。
 本来ならば北九州市教委が自発的に事実を明らかにすべきなのですが、北九州市に「体罰」問題の自浄能力はないのは明らかです。
 北九州市教委には、2003年に悪質な「体罰」で懲戒免職になった北九州市立緑丘中学校教諭・林壮一郎を、暴力は事実にもかかわらずその人物と支持者の行政対象暴力まがいの「抗議」に屈服して2005年に復職させる失態を犯した前歴があります。
 「体罰」・対生徒暴力は「被害児童・生徒が泣き寝入りすればいい。とにかく教師や学校に有利に進める」と、北九州市教委が全く児童や関係者のことを考慮しない対応をしているのは、今回の事件についても明らかです。
 裁判を通じて、事実が徹底的に明らかにさせることが重要です。また、学校関係の事件でありがちな遺族への誹謗中傷も、今回も例外なくあるようですが、そんなものは断じて許されません。