「君が代」伴奏強要を合憲とした最高裁判決

 東京都日野市立小学校で、入学式に「君が代」伴奏を拒否したとして処分された音楽専科の教諭が、「伴奏を強要しようとした職務命令は違憲・違法」などとして処分の取り消しを求めた訴訟で、最高裁は2月27日、職務命令を合憲と判断し、教諭の上告を棄却しました。

 同種の訴訟では2006年9月、東京地裁で「強要は違法・違憲」判決が出ていますが、今回は逆の判決が出ました。
 職務命令を合憲とした今回の最高裁判決については、果たして妥当なのかという点が検証されなければならないでしょう。日本国憲法では思想信条の自由は保障されていますし、また政府見解としても「強要は望ましいことではない」との国会答弁がされています。
 合憲と判断した理由についても最高裁は「公務員は全体の奉仕者で、思想・良心の自由も職務の公共性に由来する制約を受ける」としています。その一方で、「君が代」に対する個人的な支持・不支持の違いを超えて強制はよくないと考える人が多数派を占める国民世論や、強要は望ましくないとしている政府見解を考えれば、ごく一部の人の意見にすぎない「君が代強要」を「全体」「公共」としているという意味で、「全体の奉仕者」「公共性」を合憲の論拠にしているのは整合性がとれない・もっというならばこじつけの論理ではないかという気がします。

スポンサードリンク