学校給食の保護者負担額、微増

 文部科学省の調査によると、公立学校で保護者負担の給食費の平均額(2005年度)は、月額で小学校が3900円余り・中学校が約4500円となっていることがわかりました。1食あたりに換算すると約230円の負担となっています。前年度よりも保護者の負担額が微増しています。物価上昇に伴って食材費用が上昇したことなどが背景にあります。

 学校給食は近年では、食育の一環という意味も付加されています。義務教育では学校給食の額についてはそれぞれの自治体の判断にゆだねられていますが、できるだけ少ない保護者負担で良質の学校給食が提供されることが望まれます。
 なお『産経新聞』の記事によると、保護者負担の食材費に加えて、自治体が負担すると定められている給食施設の維持費用や人件費などを独自に加えて試算し、1食あたり900円前後でサラリーマンの昼食1食分の平均額より高いとしています。しかし、学校給食とサラリーマンの昼食は性質が異なり、単純に比較できるものではありません。
 給食関連費用に明らかな無駄があるのならば是正するのは当然です。しかし、そういった具体例を示さずにサラリーマンの昼食と比較して「むだづかい」かのような印象を与えかねない描き方をしている『産経新聞』の論調は、世論をミスリードして給食の質を低下させる議論へと導きかねないのではないかと疑問を感じます。