暴力教師の担任復帰、被害者は転校:長野県の小学校

 長野県千曲市立小学校で4年生を担任している男性教諭(48)が、受け持ちのクラスで暴力や暴言を繰り返し、児童1人をPTSDにさせたとして、長野県教育委員会は該当教諭の行為を「体罰」と認定し、1月16日付で該当教諭を減給処分にしました。PTSDを発症した児童は転校を余儀なくされた一方で、加害教諭は一時期担任を外れたものの、「保護者からの要望」としてすぐに担任に復帰したということです。
◎信濃毎日新聞2006/1/17『体罰の千曲市の小学教諭減給 PTSDの児童は転校』

 児童が転校し教諭が復帰したことに関する詳細については、信濃毎日新聞の取材に対して学校側は取材拒否したということです。
 「体罰」事件やそれに類する教師の暴力事件をはじめ、学校が舞台となる事件(いじめや人為的ミスの疑いの強い学校事故なども含む)の報道では、報道は事実を十分に伝えきれずに加害者に有利な構成になってしまっているケースが多々あるので、注意が必要です。この手の事件では加害者の関係者が「被害者と結託したマスコミが、あることないこと書きたてて学校を攻撃している」かのように中傷することも多いですが、実際にはむしろ逆のケースの方が多いといえます。
 報道の限界点を差し引いて記事を読むと、「被害児童が転校し、加害教師が何事もなかったかのように担任に復帰した」という事情の裏には、学校側および学校・加害教師派の保護者からの陰湿で激しい攻撃のため、被害児童やその保護者を追い込んで転校させた可能性が高いとみるのが妥当です。
 子どもが暴力をふるわれ、また病気まで発症しているのに、何事もなかったかのように担任に復帰させるとはどういうことなのか、全く理解に苦しみます。学校側の態度や、担任復帰に賛成した保護者らの態度は、全く理解できません。