大阪府「君が代」処分取消訴訟の口頭弁論

 大阪府立高校の卒業式で「君が代」不起立・不斉唱を理由に減給処分を受けた元教諭(定年退職)が大阪府に対して処分取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が、4月14日に大阪地裁で開かれた。


 原告側は冒頭陳述で、「君が代」の起立・斉唱を教職員に強制する大阪府条例は違憲だと訴えた。
 この問題は教職員の内心の自由にもかかわるものである。起立斉唱の有無が他人の人権を侵害するわけではないし、授業や生徒指導など教師としての能力に直結するものではない。
 歴史的背景から多様な意見があるものに対して、合理的な理由もないのに特定の態度を一方的に強制するようなことは好ましくない。また卒業式を含む特別活動は生徒の自主性を尊重して運営されるべきという趣旨が学習指導要領にも記載され、行政サイドが特定の型を押し付けること自体がおかしなことである。
 とりわけ大阪府では、「君が代」強制が教職員締め付けの道具の一つとして使われている。根拠となる大阪府条例によって、職教員や教員志望学生は他県に逃げる条件と機会があれば他県に流出する状況が生まれている。条例にも問題がある。