出水市いじめ自殺、アンケート開示求め提訴

 鹿児島県出水市立中学校2年だった女子生徒が2011年9月の自殺し、背景にいじめが指摘された問題で、生徒の遺族らが4月4日、生徒の自殺後に学校側が同級生に対して実施したアンケートの内容の開示を求める民事訴訟を鹿児島地裁に起こした。

 この問題では、生徒が所属していた吹奏楽部で、持ち物が壊されたりなくなる、同級生部員から楽器の弁償を迫られるなどのいじめがあったとされる。生徒の遺族が独自調査して、いじめがあったとする複数の証言を確認したという。
 一方で出水市教育委員会は、学校側の調査でも遺族側の調査と同じような結果が出たことをほのめかしながらも、「アンケートの開示で在校生へ二次被害が出る」などと主張し、アンケート内容を開示していない。
 いじめを隠ぺいすることは、遺族を傷つけるだけでなく、社会的にも悪影響をおよぼすことになる。生徒が自殺した学校では、過去20年間にいじめが原因とみられる生徒の自殺事件が、この生徒を含めて3件発生している(1994年の3年男子生徒、2001年の3年男子生徒と、この女子生徒)。過去の事件の教訓が生かされていないことが、最悪の事態を招いた遠因になっていないのだろうか。
 できるだけ早く、アンケートを開示すべきではないだろうか。