問題指摘された民間人校長の更迭案撤回:大阪市教委

 大阪市教育委員会は3月24日の教育委員会議で、事務局から更迭の意向が出されていた生野区の市立中学校の民間人校長について、更迭を承認せず、新年度も引き続き同校で勤務させる方針を決めた。


 新年度より新たに、校長を補佐する副校長1人を同校に配置するという。
 この中学校では校長着任後、教頭とトラブルになって教頭が「土下座させられた」として体調を崩して休職するなどのトラブルが相次いだ。また一部新聞報道では、修学旅行の体験学習の際に生徒をふざけて川に突き落とすなどの不適切行為も指摘された。
 大阪市教委は校長の行為をパワハラとは認定せず処分を見送ったものの、学校運営にも支障が出て、教育委員会承認のもとで、定年退職した前校長が校務を手伝うなどの状況も生まれていたという。
 PTA関係者は校長の更迭を求め、大阪市教委に訴えていたという。大阪市教委事務局は新年度の人事異動案策定に合わせて校長更迭人事を内定し、本人にも通知していたというが、本人は拒否したとされる。
 大森不二雄教育委員長は「校長が学校運営の正常化に取り組み、人間関係にトラブルが生じた。校長に問題はなく、教育委員が更迭方針を決めた事実はない」などと強調したという。
 大森氏は橋下徹大阪市長肝いりで就任した教育委員でもあり、また民間人校長は橋下市長が主導した政策でもある。
 いじめ事件や「体罰」事件などが起きると、学校側の肩を持って「騒いでいる『被害者』と、尻馬に乗ったマスコミが悪い」と描こうとする傾向があるPTAですら、校長の味方をしないというほどの異常事態になっている。状況はかなり深刻なのではないだろうか。
(参考)
◎大阪・公募校長:更迭を撤回、留任を決定(毎日新聞 2014/3/24)