竹富町、教科書への是正要求を拒否へ

 沖縄県八重山地区の教科書問題で、沖縄県竹富町教育委員会は3月24日、文部科学相が出した是正要求を拒否することを確認した。


 この問題では、沖縄県八重山地区教科書採択協議会が、会長など一部委員の主導で、委員の強引な差し替えなどもおこなって、育鵬社版中学校社会科公民的分野の教科書の採択を答申したことに始まる。
 八重山採択地区は3自治体から構成されているが、他の2自治体は答申通り育鵬社版を採択した。一方で竹富町は、法律上の教科書採択権限が教育委員会にあることや、現場教員からは希望があがらず採択検討対象にはなっていない教科書を会長権限で強引にねじ込んだことなど採択協議会の手続きに問題があることを指摘し、現場からの希望が強かった東京書籍版の採択を決めた。
 しかし同一採択地区では同一教科書を使用するという別の法律の規定と競合した。文部科学省は竹富町を「違法」と一方的に断じ、育鵬社版を使用するよう是正要求を出した。「違法」というのなら、採択協議会の答申を受けて育鵬社版を採択した、採択地区内の別自治体も違法になるはずだが、そっちは全く不問にしている。
 育鵬社版はいわゆる極右的な記述が目立つ教科書でもある。政府が育鵬社版を一方的に押し付ける背景には、右派イデオロギーの問題も見え隠れしている。
 教科書は、子どもや現場の教師にとって何が使いやすいかという観点から選択されるべきである。またその判断には政治的介入があってはならない。竹富町の判断を全面的に支持する。
(参考)
竹富町、教科書変更拒否を確認 文科省の要求に応じず(共同通信 2014/3/24)