山形県立高校生徒自殺訴訟、いじめを特定できず請求棄却

 山形県立高畠高校2年だった女子生徒が2006年に自殺し、背景にいじめがあったとして両親が山形県を相手取り、約8920万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、山形地裁は3月11日、両親側の請求を棄却した。


 この事件では、自殺した生徒が「臭いなどと言われた」「死んだほうがいいと言われた」というメモを残していたことなどから、背景にいじめがあった可能性が高いことが指摘されていた。
 判決では、いじめがあった可能性がうかがえるとしながらも、具体的ないじめ行為の中身がはっきりと特定できないと判断した。
 この自殺事案をめぐっては、2007年に生徒の一周忌を機に両親が生徒の遺書をマスコミ公表したが、学校側は休日だったその日の夜のうちに「いじめはなかった」とする記者会見をおこなうなど、疑問に思えるような対応を繰り返していた。
 今回の判決では両親の主張は認められなかったものの、これでいいのだろうかという思いを感じる。
(参考)
◎高2自殺、両親の訴え棄却=いじめ原因と認めず―山形地裁(時事通信 2014/3/11)
◎いじめ特定できず 訴え退ける 山形(NHK 2014/3/11)