ピースおおさかの展示内容に政治的圧力、改装計画

 大阪府・大阪市が共同出資する財団法人が運営する博物館「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)の展示内容について、大阪市教育委員会の要請を受け、「政府の統一的見解」を指針とした展示内容への改装計画を進めていることが、3月2日までにわかった。


 ピースおおさかの来場者の大半は小中学生が占めるという。同館は旧日本軍による加害行為に関する展示が充実している。しかし大阪維新の会系の議員や右派などがこの展示を「自虐的」などと敵視していた経過がある。

戦争と平和に関する展示施設「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)が2014年度から大幅にリニューアルされることになった。ピースおおさかには、日本のアジアへの侵略についての展示にも力を入れており、「僕は(展示内容が)自虐的やんかということを言っていた」(松井一郎大阪府知事)といった批判もでていた。リニューアル後は、大...
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開館以来リニューアルが行われていなかったこともあって、橋下徹知事(当時)は、11年9月14日の会見で 「もっと来館者を増やすために、そして教育施設となるように、発展的なリニューアルというものをやってもらいたい」と、リニューアルを明言。大阪維新の会の議員が相次いで現地を見学し、やはり「自虐的」といった声が相次いでいた。
13年2月14日には、松井一郎知事が記者会見で、リニューアルの方向性を明らかにした。
 「その(リニューアル予算をつけた)とき僕、議会におったけども、まさに自虐的やという部分も多々、リニューアル前のそういう展示物に対しては、そういう声もありました。そういう声も全て取り入れて、新しいピースおおさかをつくるということです」「戦争の悲惨さ、大阪大空襲の被害者の皆さんの慰霊、そういうものを考慮してリニューアル」
と、空襲の被害に力点を置いた展示になるようだ。松井知事自身も、「当時、議会にいるときは、僕は『自虐的やんか』ということを言っていたのでね」と、展示内容には違和感を持っていたようだ。
http://www.j-cast.com/2013/02/19166012.html?p=all

 同館では政治的圧力を背景に、大阪府市特別顧問4人も監修メンバーとして入り、加害行為の展示を大幅縮小する方向で検討を加えてきた。
 また文部科学省は2014年1月、教科書検定に際して、近現代史を扱う際に政府見解を尊重するよう求める基準改正をおこなっている。教科書検定の基準改正を受け、ピースおおさかの展示に関しても政府見解を尊重するよう大阪市教育委員会が要請した。
 これは明らかな政治介入といえるのではないか。博物館や資料館の展示については、あらゆる政治的その他外部の圧力から独立して、自主的におこなわれるべきものである。展示内容を決める要素は、客観的事実と、学問・研究の到達点のみである。
 特定の見解を押し付けようとするのは、博物館としては致命的である。大阪市教委の行為は重大な問題がある。