三輪中いじめ自殺事件:調査委委員会の最終報告

 福岡県筑前町立三輪中学校いじめ自殺事件の最終報告が、12月28日に公表されました。

 報告では「自殺にまで至った精神的苦痛の最も大きな原因の1つは、『いじめ』に相当するものだったと判断する」などとして、不十分な表現ながらも一応いじめを認めた形になっています。また「漫然と校務運営していた」などとして、2年次の担任教師や学校・町教委の責任も重いとしています。一方で、いじめに加担した1年次の担任教師で学年主任の田村伸一の言動については、「いじめをあおった事実はない」と不当な判断をおこなった上、自殺との因果関係を認めませんでした。

 最終報告は「中間報告と比べればましだが、相変わらず十分に納得できるような内容ではない。問題を小さくしようとする意図すら感じる」といわざるを得ないでしょう。

 まず、いじめ加害者とされた生徒たちの言動を全く不問にしていることは論外です。加害生徒を不当にかばいたてているのではないか、その結果「自殺した生徒を指して『あいつがいないとせいせいする』などと加害者が暴言を吐いた」「加害者が他の生徒に標的を替えていじめをおこなっている」という異常な事態を呼び込んでいることは無視なのか、そういった強い疑問を持ちます。

 田村の言動を甘く認定していることも不十分です。田村の言動に甘いのは、田村の背景にあるえせ同和・人権侵害・暴力・差別扇動者集団の部落解放同盟(解同)の意向をくんでいるのではないかとすら感じます。

 しかし少なくとも、客観的状況から見ればいじめであることはいうまでもないにもかかわらず、今まで認めようとしなかった調査委員会に「いじめ」を認めさせた点については、世論の高まりを反映したものだと受け止めて良いのではないかと思います。

 もちろん、今回の最終報告で安心するわけにはいきません。学校関係者や町教委は、今回の最終報告書を盾に「いじめ問題は全面解決」かのように扱い、今後のいじめの真相解明に対して「解決済み」かのように言い立てたり、いじめを話題に出す人に対して「どうでもいいことに粘着している異常者」かのように中傷することが予想されます。しかし実際は、全容解明に向けた一歩にすぎません。引き続きいじめの全容解明と、学校の体質改善、関係者への必要な措置などがとられることが強く望まれます。