埼玉県立三郷特別支援学校児童虐待事件、被害者1家族が民事提訴

 埼玉県三郷市の埼玉県立三郷特別支援学校で小学部低学年を担任していた女性教諭が担任クラスの複数の児童に虐待行為を繰り返していた問題で、被害児童の1人と母親が埼玉県と当該教諭個人を相手取り、約400万円の損害賠償を求める民事訴訟をさいたま地裁に起こした。

 教諭は2011年4月以降、原告児童を含む複数の児童に対し、顔を両手でたたくなどの暴力行為や、「うるさいの嫌いなの」「帰ってくんな」などの暴言を発するなど、虐待行為を繰り返していた。
 学校側は事実を隠ぺいするような対応をとり続けていた。事実を認定して処分をしたものの、処分内容はあまりにも軽いものだった。
 また刑事事件では不起訴になったものの、これはあくまでも法的な手続きの話で、教諭の行為が正当かどうかとは一切関係ないことである。虐待の事実があったことは、これまでに明らかになっている内容から見ても疑う余地がない。
 民事訴訟では事実関係がしっかりと認定されることを望む。また国家賠償法を形式的に適用して「教諭個人が犯罪相当の悪質な行為を故意におこなっても、公務員というだけで個人の賠償責任は問わない」というのではなく、一歩踏み込んで、このような場合には教諭の個人責任も認定されることも望む。
(参考)
◎「教諭暴行で精神的被害」三郷特別支援学校の母子、損賠求め提訴(埼玉新聞 2014/1/28)