原爆投下の年月日、高校生の正答3割

 長崎県長崎市の長崎総合科学大学長崎平和文化研究所が高校生を対象におこなった調査で、原爆投下の年月日を正確に答えられた高校生が3割を切っているという結果が出ました。

原爆投下の年月日、正答率急落=正解29%-高校生の歴史認識調査・長崎
(12月25日6時1分配信 時事通信)
 長崎総合科学大長崎平和文化研究所(長崎市)が行っている高校生の平和意識調査で、今年は広島と長崎の原爆投下の年月日を両方とも正しく答えた生徒の割合が29%と初めて3割を下回ったことが分かった。同研究所の芝野由和・助教授は「戦争を歴史の中に位置付けて理解できていない」と指摘している。
 調査は1980年代からほぼ毎年実施し、今年は10月に実施。同大付属高校の1~3年381人から回答を得た。

 調査対象が長崎総合科学大学付属高校の生徒1校のみということを差し引いて分析する必要があります。しかしそれでも、正答率が3割未満という過去最低水準にとどまったことは気になります。
 単なる暗記事項として扱われて、高校生にとって歴史認識と結びついた知識・身に付いている知識とはいいがたい現状になっています。原爆投下の年月日だけでなくあらゆる歴史学習にいえることなのですが、現在の歴史学習や平和教育が高校生にとっては抽象的・断片的な知識と受け止められている傾向が強いのではないかと考えられます。
 抽象的な知識にとどまらず、歴史認識とも結びつけて生徒自身にとって身に付くような内容の学習をおこなっていくためにどうすればいいか、このことが改めて問われているといえるのではないでしょうか。