英語学習用DS、使用されずに校内で眠る:京都・八幡市

 京都府八幡市教育委員会が「英語学習用」として市立中学校4校に導入した携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」が、使用されなくなって眠ったままになっていると、『京都新聞』2013年12月28日付『DS、600台眠る 英語学習用・八幡の4中学導入』が報じている。

 英単語力の向上などを目的に、反復練習をおこなえるソフトを使用しての授業を、2008年に導入した。しかし実際に使用してみると、画面上の手書き文字入力システムがうまく作動しなかったり、アルファベットを一字ずつしか書けず単語のまとまりとして理解できたのか疑わしいという声が、担当教員らからあがった。また充電や保管の問題も課題として上がった。
 さらに、家から私物のゲームソフトを持ち込んでDSに挿入して遊んだり、通信機能でチャットを始めるなどする生徒も続出して、授業にも影響が出た学校もあったという。
 結局、DSをまともに使用したのは最初の1年だけで、その後は徐々に使用されなくなっていった。3年後までには全校で使用をやめたという。
 近年では、携帯用ゲーム機やタブレット端末等の機器を活用した学習も、各地で打ち出されている。現場が必要と判断するのならば、それらを導入すること自体は否定しない。ただ、教育委員会の強い意向で導入したものの、現場では弊害だけが目立って使われなくなるという事例もしばしば報告されている。八幡市の事例は失敗例の典型ではないのだろうか。