旧石器時代・縄文時代の記述がない?小学校社会科教科書

 『Yomiuri On Line』2006年12月22日付で、『小6教科書、縄文以前 記述なし』という記事が配信されています。


 小学校6年生の社会科の内容のひとつとして、日本の歴史に関する学習があります。しかし1989年の学習指導要領改定以降、学習指導要領での歴史学習に関する規定では、最初の部分が「農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土統一の様子が分かること」となっています。
 日本列島における農耕の始まりは一般には弥生時代とされている(近年の研究では、縄文時代後期と考えられています)ので、農耕以前の時代にあたる旧石器時代や縄文時代の扱いに関しては、小学校学習指導要領の上では明記されていないことになります。
 この影響で、小学校社会科教科書からも旧石器時代や縄文時代の記述が徐々に減少し、現在では本文中で触れている教科書はないという状況になっています。
 これらの現状に対して文部科学省は問題がないとしているということですが、考古学専門家の間からは批判が高まっているということです。
 旧石器時代や縄文時代について記述を飛ばすことは、歴史認識の上でも影響を与えかねないものです。歴史教科書問題といえば近現代史に関する内容が社会問題化することが多いですが、この問題についてもきわめて重大な問題だと考えられます。