「教え子に強制わいせつ」疑惑の教諭を不起訴に

 横浜地検は12月13日、勤務校で複数の女子児童にわいせつ行為をしたとして強制わいせつ容疑で書類送検された、神奈川県藤沢市立小学校の元教諭の男性(59)=2013年11月に懲戒免職=を嫌疑不十分で不起訴処分にした。立件するだけの十分な証拠がそろわなかったとしている。

 元教諭は事実関係を否定し、神奈川県人事委員会に対して懲戒免職取り消しの不服申立てをする意向だという。一方で神奈川県教委は「刑事処分と行政処分は別。教育委員会の調査でわいせつ行為は事実と判断したので、懲戒免職処分は適正と考えている」としている。
 事件は2011年に起こったとされるが、教育委員会が調査に動いたのは2013年になってからだった。複数の児童から証言があり、教育委員会は教諭の強制わいせつ行為は事実と判断し、また刑事告発もおこなった。しかし時間がたっていたからか、正確な日時の記憶がはっきりしないと判断された様子。教諭側もそこを指摘し、「無実」と主張している。
 一般的な話として、刑事事件としては日時と場所がはっきり特定できないと立件は困難になる。藤沢市教育委員会は「事態の発覚後、調査が遅れ、また告発も2年近く経過してからとなり、被害児童の記憶が薄れてしまったことは本当に悔やまれる。被害児童や保護者に申し訳ない」と話しているという。
 早期に調査していれば、事実関係はどうあれすっきりとした形で進んでいったのではないかと思うと、被害児童側・教師側のどちらにとっても残念だといえるだろう。
(参考)
◎女児わいせつ容疑の藤沢市立小学校元教諭を不起訴、教委告発受け横浜地検/神奈川(神奈川新聞 2013/12/14)