いじめ統計調査、認知件数は過去最高に

 文部科学省は12月10日、2012年度の「児童・生徒の問題行動調査」の結果を発表した。同年度のいじめの認知件数は全国で19万8108件で、1985年の調査開始以来最多になった。

 2011年度との比較では2.8倍となっている。
 いじめの認知件数には各都道府県で大きな偏りがあり、児童・生徒1000人あたりの認知件数として計算すると、鹿児島県が最多の166.1人、奈良県の42.8人と続く。一方で1000人あたりの認知件数が少ない都道府県は、佐賀県2.0人、福岡県2.5人などとなっている。
 目の前で発生している事象をいじめと評価するどうかかという各都道府県の対応の違いが、統計結果にも反映されているのではないかと推測される。
 いじめはなくしていくことや少なくしていくことが重要である。しかし数値よりも、ひとりひとりの児童・生徒にとっては「自分がいじめを受けているかどうか」が全てになる。現実を正確に把握した上で、目の前のいじめを一つ一つ解決していく中で、結果的に数値を減少させていくことが必要ではないだろうか。