兵庫県立高校いじめ自殺、遺族が提訴

 兵庫県立高校2年の男子生徒が2012年9月に兵庫県川西市の自宅で自殺し、同級生からのいじめが指摘された問題で、生徒の遺族が12月4日、兵庫県および担任教諭・生徒指導担当教諭・校長と、いじめに関与したとされる同級生3人を相手取り、約8860万円の損害賠償を求めて神戸地裁に民事提訴した。

 この事件では、同級生3人が自殺した生徒のことを「虫」とあだ名で呼んだこと、生徒の机に虫の死骸を置くなどしたこと、虫の死骸を無理やり食べさせようとしたことなどが指摘された。生徒は2学期始業式の直前に自殺した。
 遺族が「学校側はいじめを知る手掛かりがあったのに漫然と放置した」と指摘した。また、生徒の自殺後に校長が「不慮の事故」として公表することを遺族側に打診したことで精神的苦痛を受けたと指摘している。また生徒の自殺後、生徒指導担当教諭が授業で「遺族が学校をつぶそうとしている」などと中傷発言をおこなったことも指摘された。
 生徒の遺族は提訴にあたっての記者会見で、「息子はあと何十年も生きられた命を、自ら絶った。悔しさを晴らしてあげたい」(母親)、「誰かが訴え続けないといじめはなくならない。今回の提訴をいじめ撲滅につなげたい」(父親)などと話したという。
 学校側の対応は不十分だったのではないかと疑われる事案でもある。裁判に至る前に納得できる形で解決できれば一番良かったのだろうが、裁判できっちりと事実解明されることを願う。
(参考)
◎川西の高2自殺 遺族が同級生らを提訴(神戸新聞 2013/12/4)
◎「いじめで自殺」と提訴=高2男子の両親-神戸地裁(時事通信 2013/12/4)

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