府の共通学力テスト導入方針:大阪府

 大阪府教委が府内の公立中学校の1・2年生を対象に、統一学力テストを実施する方針を固めたことがわかった。内申点への反映も検討していて、入試の前倒しになりかねないと批判が上がっている。


 「チャレンジテスト」と称して、1年は国語・数学・英語の3教科、2年は理科・社会も加えた5教科での出題を想定し、3学期に実施することを検討している。
 学力の評価に加えて、早ければ2016年度にも高校入試の内申書(調査書)の評価を従来の相対評価から絶対評価に切り替えることに伴い、各学校間の評定にばらつきが出ないようにとする趣旨もあるという。テストの成績を内申点に反映されることも検討している。
 何から何まで発想が逆立ちしていると感じる。学力を測定する趣旨でのテストまでは否定できないとはいえども、こういうやり方では、学力が入試一辺倒になったり、入試だけを意識した一面的な競争の風潮が強まっていくのではないか。
 内申書評価についても、相対評価だと母集団の状況に左右されるという欠点がある一方、絶対評価でも恣意的な評価がなされる危険性もある。しかし内申書の評価方法以前の話で、内申書の評定を高いウェイトで入試に反映させている限り、どちらの評価方法をとっても問題点は大して変わらないのではないのだろうか。
 さらに大阪府では、全国学力テストの地域別・学校別成績公表の動きもあり、このテストについても平均点公表を求める動きが強まるのではないかという危惧もある。これも望ましくない。
(参考)
◎大阪の公立中学、統一テスト実施へ…来年度方針(読売新聞 2013/11/21)
◎統一テスト:大阪府独自 中学1、2年生対象に来年度実施(毎日新聞 2013/11/21)