一宮市いじめ後遺症訴訟、判決確定へ

 愛知県一宮市立中学校在学中にいじめを受け精神症状などの後遺症を発症し、また学校も不適切な対応をしたとして、同市在住の女性が訴えていた訴訟で、原告側は10月9日までに、損害賠償は棄却したもののいじめの実態と学校側の不適切対応を認定した名古屋地裁一宮支部判決(9月25日)を受け入れ、控訴しない意向を固めた。


 この事件では、原告に対して同級生から暴言などの嫌がらせがあった。担任教諭に相談したものの、「我慢しろ」などの不適切対応を受け、いじめを放置されたという。
 判決ではいじめの存在と、担任教諭の不適切対応を認定した。一方で、加害生徒を相手取った別の訴訟で和解し和解金を受け取っていることをあげ、損害賠償額相当額が補填されているとして市への請求は棄却した。
 一方で一宮市教委は判決確定後に記者会見を開き、いじめの内容については「疑義がある」とする従来からの見解を変えなかった。形式上は賠償請求が棄却されているので、一宮市の側からは控訴はできず、判決が確定することになる。
 いじめを認定する形で裁判が終結するのは望ましいことである。一方で一宮市は、従来の見解を改めるべきではないのだろうか。
(参考)
◎一宮いじめ訴訟、原告控訴せず 学校責任認めた判決確定へ(産経新聞 2013/10/9)