埼玉県教育委員長辞任表明、教科書問題背景か

 埼玉県教育委員会の清水松代教育委員長は9月19日の定例教育委員会で、県立高校での教科書採択をめぐって「不本意な発言があり責任を感じている。委員長の任を辞したい」と発言し、辞任の意向を示した。


 埼玉県では、実教出版の日本史教科書の採択に対して、一部県議が執拗にクレームを付けた。採択決定以前には、実教出版を採択から除外するよう求める要請をおこなっていた。
 県教委は最終的に、指導資料を学校側に配布するという異例の条件付きながらも、実教出版を希望した学校の採択を認めた。しかし、県議会で異例の閉会中審査をおこない、採択やり直しを求める決議が出るなど、採択決定後も圧力がかかっていた。
 辞任の背景には、これらの一部県議の政治的圧力が背景にあると推測される。
 教育の政治的中立性が軽視され、学校の自主性を無視して議会が圧力をかけると、このような恐ろしいことになるという見本となっている。圧力に関与した一部議員の責任は重い。
(参考)
◎埼玉 県教育委員長が辞意 実教出版の教科書採択で(東京新聞 2013/9/20)
◎県教育委員長が突然の辞意 教科書採択「発言に責任」(埼玉新聞 2013/9/20)