熊本県立高校自殺事件、調査結果公表

 熊本県山都町の熊本県立高校3年の女子生徒が2013年4月に自殺した問題で、熊本県教委は9月10日、「いじめはあったが、いじめだけが原因かは結論付けられない」とする、学校側が設置した調査委員会の調査結果を公表した。


 この生徒は2013年4月11日に自殺した。携帯電話には「つらい学校生活を送る中で」「皆の言葉が痛い…消えたい」など、学校でのいじめ被害を示唆するようなメモが残されていた。
 調査報告書によると、生徒は2013年3月から自殺直前の4月11日まで、体育祭で発表するダンスの練習を他の生徒と一緒にしていた。その際に別の生徒から「なぜうまく踊れないのか」などと責められることがあったという。これらの他生徒の言動については「精神的な苦痛を感じさせる心理的圧迫」として、いじめと認定した。「踊り方がきもいと言われていた」という証言もあったが、言ったとされた生徒は発言を否定したという。
 一方で、この女子生徒は自らの話し方をまねされるなどしていたことに悩んでいて、生徒自殺後の調査でも証言があがったが、これについては事実そのものは否定しなかったものの「からかいや冷やかし」としていじめとは認定しなかった。
 自殺の原因については、「命を絶つに至るまでにはさまざまな複合的要因が考えられ、ダンスの練習だけが自死の要因であるとは確定できない」と結論づけた。
 いじめの認定は一部にとどまっていて、事態を小さく描きたいのではないかという印象を受ける。話し方を真似されるなどに悩んでいたのなら、これもいじめに相当する行為なのではないのだろうか。
(参考)
◎県立高生自殺、いじめとの関係「不明」 調査委(熊本日日新聞 2013/9/10)
◎「いじめだけと確定できず」 熊本・高3自殺の調査委(朝日新聞 2013/9/11)
◎熊本の高3自殺 いじめは認定「要因は複合的」(読売新聞 2013/9/11)