野球部「体罰」、高野連に届いた告発文書をずさんな扱い

 山形県の私立東海大学山形高校で、野球部の監督(35)が部員に「体罰」を加えていたことがわかった。


 2013年9月1日の練習中、2年の男子生徒を平手打ちするなどしたという。同校は「体罰」の事実を確認し、監督を謹慎させた上で、他にも同様の行為がなかったかどうかを調査するとしている。
 「体罰」告発の匿名通報の文書が高野連に届き、高野連から学校に連絡して発覚した。その際高野連は、文書をそのまま学校側に送付したという。原本を渡したのか、コピーを渡したのかについては明らかにしていない。
 通報文書では、問題の「体罰」の日時や場所のほか、他の「体罰」の情報もあったという。
 これは下手をすれば、告発者特定につながりかねない。手書きだと筆跡から告発者が分かる可能性もある。また文書をそのまま送付することで、加害者に細かい情報が伝わる可能性があり、複数指摘された「体罰」の現場にいずれもいた人物を思い出していくことで、告発者の目星が付く可能性もある。
 告発によって報復され、告発者に身の危険が及ぶことも考えられる。実際に、加害者側によって「告発者」や「マスコミにリークした“犯人”」と決めつけられた人が、逆恨みで攻撃を受けた事例もある。
 福岡県の中学校で1989年、問題行動に関与したと決めつけた生徒を、教諭7人が海岸に連れ出し、砂浜に穴をほって生き埋めにして自白を迫った「生き埋め暴行事件」では、かねてから学校ぐるみの「体罰」容認体質に批判的だった教師が「マスコミにリークした」と決めつけられ、逆恨みで職場いじめの標的になったという。
 また岡山県の高校では2013年に「体罰」事案が発覚したが、事件を知った同校の教師が匿名で教育委員会に通報すると、県教委は発信者番号表示機能で県教委事務局の電話機に表示された電話番号の持ち主を探して教諭を割り出し、通報の際に「大げさに被害申告した」などとして逆にこの教諭を処分した事例があった。
 単に新聞報道されたものをそのまままとめた上で必要に応じて軽い感想をつけているだけの当ブログですら、「体罰」やいじめの話題を取り上げると、個別事件の加害者を名乗る者、もしくは加害者本人や極めて近い支持者をほのめかす者から、当方をまるで「犯罪者」扱いして、彼らにとって気に入らない記事の削除を強引に迫ろうと、極めて高圧的で暴力的な言辞を加えたり、場合によっては法的根拠など全くないにもかかわらず嘘の法的手段をちらつかせた恫喝を受けたことも複数回あった。
 当ブログにすら攻撃の矛先が向くことに対しては、匿名でブログを書いているとはいえども恐怖感を感じることもある。直接の告発者となると、加害者側にとっては顔見知りである可能性も高く、前述の「生き埋め体罰」や岡山県教委のように、実生活に影響する形での嫌がらせを受ける可能性も高い。
 「体罰」の被害申告や第三者からの告発については、告発者を守る体制が取られなければならない。
(参考)
◎体罰告発文書、県高野連が学校側にそのまま渡す(読売新聞 2013/9/8)