桜宮高校事件、元教諭への刑事裁判は即日結審

 大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件で、自殺した生徒に暴力を加えたとして傷害と暴行で起訴された元同校バスケットボール顧問教諭・小村基被告(47)=懲戒免職=に対する初公判が、9月5日に大阪地裁で開かれた。被告は容疑を全面的に認めた。


 検察側は「常習的な犯行で、見せしめのように暴行を加え悪質。優越的立場を利用し、生徒は泣き寝入りしていた」と指摘して懲役1年を求刑し、即日結審した。判決は9月26日の予定。
 小村元教諭は、「体罰」について「間違った指導だった」と認め、「被害者と遺族に本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」などと遺族側に謝罪した。また検察側の求刑については「裁判所に判断を任せます」と表明した。
 「体罰」加害者となった被告が「事実だが正当」という意味で「事実無根・不当」などと一方的に言い立てることはよくある。一方で加害者が自らの行為を「誤り」という立場で全面的に認めるのは、異例のことだと思われる。
 元教諭への量刑の軽重についてはともかく、このような事件を二度と起こさないためにも、また「体罰」で苦しむ生徒がこれ以上でないようにするためにも、個人的な事件という観点にとどまらず、事実関係を明らかにして再発防止策を取っていかなければならない。
(参考)
◎桜宮高元顧問、体罰認め謝罪 懲役1年求刑、大阪地裁(共同通信 2013/9/5)
◎元教諭、起訴内容認め謝罪=検察側懲役1年求刑?体罰自殺初公判・大阪地裁(時事通信 2013/9/5)